屋根と外壁の同時塗装はお得か|メリット・デメリットと費用差を元営業が整理

この記事でわかること

  • 屋根と外壁を同時に塗装すると足場代が1回で済む仕組みと、その費用差の目安
  • デザイン・メンテナンス時期・保証をそろえられるメリット
  • まとまった資金が必要になるデメリットと工期の延び
  • あえて別々に塗ったほうがよいケースの判断軸
  • 同時塗装で損をしないための見積もりの見方

参考: 国土交通省「住宅リフォームの支援制度」(参照

結論を先に書きます

屋根と外壁の同時塗装は、足場代を1回分にまとめられるため、別々に行うより総額を抑えやすい進め方です。30坪前後の住宅では、足場代だけで15万〜25万円ほどかかるため、これを2回払わずに済む効果は小さくありません。

ただし、一度にまとまった資金が必要になり、工期も少し延びます。屋根と外壁の劣化時期が大きくずれている場合は、別々のほうが合理的なこともあります。

この記事の要点
  • 同時塗装の最大の利点は足場代を1回にまとめられること
  • デザイン・次回の塗り替え時期・保証をそろえやすい
  • デメリットは一度の出費が大きく、工期が3〜4日ほど延びる
  • 劣化時期が大きくずれているなら別々という選択もある

目次

屋根と外壁を同時に塗装する4つのメリット

同時塗装が選ばれる理由は、費用だけではありません。長く住む家のメンテナンス計画として、合理的な点がいくつもあります。

  1. 足場代が1回で済む
  2. 次回の塗り替え時期をそろえられる
  3. デザインの一体感を出しやすい
  4. 近隣への負担が1回で終わる

メリット1:足場代が1回で済む

外壁塗装でも屋根塗装でも、高所作業には足場が欠かせません。足場は塗装内容にかかわらず必要な共通コストで、30坪前後なら15万〜25万円が目安です。別々に塗ると、この足場代を2回払うことになります。同時に行えば1回で済むため、その差額がそのまま節約につながります。足場代の仕組みは外壁塗装の足場費用と「無料」のカラクリで詳しく整理しています。

メリット2:次回の塗り替え時期をそろえられる

屋根と外壁を同じタイミングで塗ると、次の塗り替え時期もほぼそろいます。劣化のサインを別々に気にする必要がなくなり、資金計画も立てやすくなります。塗料のグレードを合わせれば、耐用年数の足並みもそろえやすくなります。

メリット3:デザインの一体感を出しやすい

屋根と外壁の色を同時に検討できるため、全体の配色バランスを取りやすいのも利点です。別々に塗ると、後から塗ったほうが浮いて見えることがあります。色選びで迷う場合は外壁塗装の色の選び方・人気色も参考になります。

メリット4:近隣への負担が1回で終わる

足場の設置・高圧洗浄・塗装作業は、どうしても音や臭いを伴います。別々に行えば、その負担を近隣に2回お願いすることになります。同時塗装なら挨拶や配慮も1回で完結します。

屋根と外壁を同時に塗装する2つのデメリット

メリットが多い一方で、注意すべき点もあります。資金と日程の2点は事前に把握しておきたいところです。

  1. 一度の支払いが大きくなる
  2. 工期がやや長くなる

デメリット1:一度の支払いが大きくなる

同時塗装は総額を抑えやすい反面、一度にまとまった資金が必要になります。30坪の住宅で屋根と外壁をまとめると、おおむね80万〜140万円規模が目安です。手元資金が不安な場合は、リフォームローンや火災保険の活用も選択肢になります。詳しくは外壁塗装の支払い・ローン・火災保険で整理しています。

デメリット2:工期がやや長くなる

外壁のみなら10日前後が目安ですが、屋根が加わると3〜4日ほど工期が延びる傾向があります。天候によってはさらに長引くこともあります。工程ごとの日数は外壁塗装の工程と工期は何日かかるかを確認しておくと、生活への影響を見通せます。

別々に塗装したほうがよいケース

同時塗装が万能というわけではありません。屋根と外壁の劣化時期が大きくずれている場合は、別々のほうが合理的なこともあります。

状況おすすめの進め方
屋根・外壁とも劣化が同程度同時塗装(足場代を1回にまとめられる)
どちらかだけ劣化が進んでいる劣化側を先行し、数年後に再検討
屋根が瓦で塗装不要外壁のみ。屋根は点検・補修で対応
まとまった資金が用意できない緊急度の高い側を優先

瓦屋根のように塗装そのものが不要な屋根材もあります。「とりあえず両方塗りましょう」という提案は、一度立ち止まって確認してください。屋根塗装の必要性は屋根塗装の必要性と費用相場で判断材料を整理しています。

同時塗装で損をしない見積もりの見方

同時塗装は金額が大きいぶん、見積書の読み方で結果が変わります。営業の現場でも、内訳をきちんと見る人ほど納得して契約していました。

見積書でそろえて確認したい項目

確認項目見るポイント
足場代1回分でまとまっているか
屋根・外壁の塗料それぞれのグレードと数量が明記されているか
工程屋根・外壁とも3回塗りが基本
付帯部雨樋・破風など付帯部の塗装が含まれるか
保証屋根と外壁で保証年数がそろっているか

「屋根・外壁一式」とまとめられた見積書は、内訳が見えにくく比較が難しくなります。項目ごとに分かれた見積書を基準にし、複数社で比べるのが安心です。複数社へまとめて依頼するなら外壁塗装の一括見積もりサービス比較もあわせてご覧ください。

別々と同時で費用はどれだけ違うか(30坪の例)

具体的な差を、30坪の住宅でざっくり比べてみます。あくまで一例ですが、足場代が1回か2回かで総額が変わる構造が見えてきます。

項目別々に塗装(合計)同時に塗装
足場代約40万円(20万×2回)約20万円(1回)
外壁塗装約60万円約60万円
屋根塗装約40万円約40万円
概算合計約140万円約120万円

※塗料グレード・劣化具合・付帯部の有無で金額は上下します。

この例では、足場代が1回で済むぶん20万円ほどの差が生まれます。さらに、別々に塗ると数年後にもう一度、現地調査・契約・近隣挨拶という手間が発生します。金額に表れないこの手間も、同時塗装を選ぶ判断材料になります。坪数別の費用感は外壁塗装の費用坪数別早見表で確認できます。

よくある質問

屋根と外壁の同時塗装について、よく寄せられる質問をまとめます。

Q1:屋根と外壁は同時に塗装したほうがお得ですか?

劣化時期が同程度なら、同時塗装のほうが総額を抑えやすいです。足場代を1回にまとめられるためで、別々に行うと足場代だけで15万〜25万円ほど余分にかかる計算になります。ただし、劣化時期が大きくずれている場合は別々が合理的なこともあります。

Q2:同時塗装にすると費用はどのくらいですか?

30坪前後の住宅で屋根と外壁をまとめる場合、おおむね80万〜140万円規模が目安です。塗料のグレードや劣化の程度、付帯部の有無で上下します。正確な金額は現地調査をふまえた見積もりで確認してください。

Q3:工期はどのくらい延びますか?

外壁のみで10日前後が目安のところ、屋根が加わると3〜4日ほど延びる傾向があります。雨天が続くとさらに長引くこともあります。余裕を持ったスケジュールで計画すると安心です。

Q4:屋根が瓦でも同時に塗装すべきですか?

瓦屋根は、種類によっては塗装が不要なものもあります。点検と補修で対応できる場合があるため、「両方塗りましょう」という提案は一度立ち止まり、屋根材の種類と劣化具合を確認してください。

Q5:資金が足りない場合はどうすればいいですか?

緊急度の高い側を先に塗る方法のほか、リフォームローンや、自然災害による損傷であれば火災保険の活用も選択肢になります。無理のない資金計画で進めることが大切です。

まとめ:劣化時期がそろうなら同時塗装が合理的

屋根と外壁の同時塗装は、足場代を1回にまとめられる点で、別々より総額を抑えやすい進め方です。

この記事のまとめ
  • 最大の利点は足場代を1回(15万〜25万円相当)にまとめられること
  • デザイン・次回塗り替え時期・保証をそろえやすい
  • デメリットは一度の出費(80万〜140万円規模)と工期の延び
  • 劣化時期が大きくずれる・瓦屋根なら別々の選択もある
  • 見積書は足場・塗料・工程・保証を項目ごとに確認する

同時塗装は金額が大きいぶん、複数社の見積もりを同じ条件で比べることが失敗回避につながります。まとめて依頼するなら外壁塗装の一括見積もりサービス比較を、屋根塗装そのものの必要性は屋根塗装の必要性と費用相場をご覧ください。


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免責事項

※本記事は屋根・外壁塗装に関する公開情報と一般的な実務をもとにした整理です。費用や工期は建物の状態・地域・業者によって異なります。最終的な施工内容は現地調査と見積書の内容をご確認のうえご判断ください。


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この記事を書いた人

外壁塗装会社の営業として6年、見積もりを300件以上担当してきた辻です。私は建築士でも施工管理技士でもありません。ただ、「屋根が傷んでいますよ」という飛び込み営業の現場から、見積もりの作られ方、塗料の選ばれ方の実態を見てきました。

そして自分の実家の外壁塗装を、営業経験者として5社で相見積もりを取って発注しました。最大で100万円以上の差がありました。「知識があっても判断は難しい」ということを、依頼する立場になって初めて痛感しました。

当サイトでは、営業側として見てきた手口・発注者として体験したリアルを組み合わせて、失敗しない外壁塗装業者の選び方と費用相場を整理しています。**最終的な業者の選定は、必ず複数社の相見積もりを取ってから判断してください**。

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